試験1 暴露後の各種接着剤・粘着材・樹脂組成物の付着の強さ
(暴露(ばくろ)・・・・外部にて風雨・日射等自然環境にさらしておくこと。)
試験方法
1・使用接着剤・粘着材・樹脂組成物種類
下表にある接着剤・粘着材・樹脂組成物を用いた。
2・評価方法
@ 対象塗料を塗布した塗板を、屋外に南面45度で暴露を行う。
A 3cm×3cmの紙の裏面に各種接着剤・粘着材・樹脂組成物を塗布。
B 塗板に接着剤・粘着材・樹脂組成物が塗布してある試験体(Aで作成したもの)を貼り付ける。
C 紙と塗板面が隙間なく付着する様重しを乗せ、20℃・湿度65%で24時間養生。
D 端部をめくり、クリップを留め、紙を逆方向にバネばかりで引き上げ、
バネばかりの引っ張り数値を測定。
結果表
離型性シリコーン複合塗料(エバハードNo100(S))
| 結果(g/cu) | ||||||
| 接着剤・粘着材・樹脂組成物/暴露期間 | 初期 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 |
| @ ポリビニルアルコール | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 | 15 |
| A 酢酸ビニルエマルション | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| B エチレン酢酸ビニルエマルション | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 18 |
| C シリコーンゴム | 40 | 36 | 53 | 55 | 100↑ | 100↑ |
| D エポキシ樹脂/ポリチオール | 0 | 0 | 0 | 0 | 100↑ | 100↑ |
| E エポキシ樹脂/変性ポリアミド | 0 | 0 | 0 | 0 | 100↑ | 100↑ |
| F 合成ゴム | 0 | 0 | 0 | 0 | 56 | 60 |
| G 塩化ビニル | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 15 |
従来有機質系塗料(参考比較・当社製品)
| 結果(g/cu) | ||||||
| 接着剤・粘着材・樹脂組成物/暴露期間 | 初期 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 |
| @ ポリビニルアルコール | 0 | 12 | 25 | 18 | 57 | 100↑ |
| A 酢酸ビニルエマルション | 0 | 19 | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
| B エチレン酢酸ビニルエマルション | 15 | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
| C シリコーンゴム | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
| D エポキシ樹脂/ポリチオール | 6 | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
| E エポキシ樹脂/変性ポリアミド | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
| F 合成ゴム | 11 | 80 | 98 | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
| G 塩化ビニル | 7 | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ | 100↑ |
試験2 対汚染性試験
試験方法
カーボンブラック粉末を水道水に分散させ、塗膜表面に刷毛を用いて塗りつける。
40℃×24時間放置した後、水洗いし非汚染部との色差を測定する。
結果表
| 塗 料 タ イ プ | 色差(凾d) |
| 焼付アクリル塗料 | 23.2 |
| 溶剤型アクリルシリコーン塗料 | 13.0 |
| 離型性シリコーン複合塗料(エバハードNo100(S)) | 1.3 |
| 溶剤型フッ素樹脂塗料 | 8.3 |
考 察
試験1において離型性シリコーン複合塗料(エバハードNo100(S))は従来の有機塗料に比べ、
接着剤・粘着材・樹脂組成物の付着強さが、初期から経年後も非常に低い値を示していることが分かりました。
実状で40g/cu以下であれば、離型性が非常に優れた状態と判断されます。また、0g/cu表示の
試験体においては、貼り付けた紙が自然に剥がれ落ち、測定できなかった試験体を示しています。
しかし、数値が高ければ離型性が全くない状態かというとそうではなく、2つのパターンが確認できました。
1・上記測定方法において、貼り付けた紙が破けてしまう。
2・数値は高いが綺麗にはがれる。
従来の有機質系塗料では「1」のパターンが多く、離型性シリコーン複合塗料(エバハードNo100(S))では
「2」のパターンが多く見られました。
また、試験2により耐汚染性においても優れた性能を発揮することが確かめられました。
従って、対象物に離型性シリコーン複合塗料(エバハードNo100(S))を塗布することにより、
いかなる汚染物質の付着を防ぎ、かつ落としやすいため、落書きはもちろん、迷惑な貼紙からも
守ることが出来るため、美観保持に大変有効であると言えるでしょう。